ダイワ　アモルファスウィスカー　トーナメント　磯　4号53　遠投

静岡県のご新規様よりお買取りさせて頂きました。

全体的なキズ、汚れあり、経年による若干の青錆がガイドリングの根元に見受けられますがしなやかな竿のしなりをみるとこれからも大物とのファイトを思う存分楽しむことができそうな一般中古品でした。

ダイワの釣竿でよくみる「アモルファスウィスカー」というキーワード、これはダイワが展開していたロッドブランクス（竿の本体部分）に使われる特殊素材の名称です。
1980年代から1990年代にかけてダイワの高級ロッドシリーズで採用され、釣り業界に革新をもたらした技術の1つです。

アモルファスウィスカーは、ダイワが開発した「アモルファス金属繊維」という素材をブランクスに使用し、従来のカーボン素材に比べて強度が非常に高く、それでいて非常にしなやかで弾力があるため感度を犠牲にせず、負荷がかかる場面でもロッドがしっかりと追従してくれます。
また素材自体が非常に軽量であるため長時間の釣りでも疲れにくく、金属特有の高い耐久性も持っているのでロッドの寿命を延ばす効果すらもありました。

当時の高級ロッドシリーズである「トーナメント磯シリーズ」「アモルファスカーボンシリーズ」「サーフロッドシリーズ」に搭載されました。
こうして一時代を築いたアモルファスウィスカーでしたが、カーボン素材が進化しアモルファスウィスカーに匹敵する強度や感度を持つ軽量な素材が登場してきたことや、製造が複雑で高コストであること、釣り人のニーズが変化し、さらに軽量で感度の高いロッドが求められるようになったことなどから現在ではほとんど使われない素材となってしまいました。


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